理事長所信
福知山青年会議所は、1964年の創立以来、明るい豊かな福知山の実現のため、日々活動に取り組んできました。その活動の成果は、会員一人ひとりが自分の生い立ちや置かれた環境に甘んじることなく、多種多様に変化する時代背景に応じて、今社会に必要とされているものは何なのかを模索しながら、乗り越えることで築いてこられた先輩諸兄姉の努力の賜物であります。この歴史と伝統を受け継ぐにあたって、今一度、私は青年会議所の代表者として何をすべきなのか、自分自身に問わずにはいられません。
昨年は、新型コロナウイルスの蔓延の影響で、テレワークやオンライン会議の導入などに伴う生活様式の変化にみられるとおり、今まで当たり前であったことが、本当に必要だったのか問われる時代となりました。時々刻々とめまぐるしいスピードで変化を遂げる情勢のなか、不要なものは淘汰されていきます。そのなかで、青年会議所も市民に必要とされる団体として、時代の変化に即して変わり成長し続けなければなりません。
他方で、変わりゆく時代の中でも、変えてはいけない、大事にしなければならないものもあります。社会の根本は人で成り立っており、道に外れることなく、義を全うすること、人を思いやり、その想いを大切にすることが、一致団結して困難に立ち向かうことになる。どんな時代であっても変えてはいけない重要な事柄が、人としてどうあるべきなのか、正しい道へ自分を律し、その道に適う生き方をしなければならないということ、仁義道徳であります。
このめまぐるしく変化する時代情勢の中では、変えていかなければならないものは何か、変えてはいけない大事なものは何なのかを取捨選択し続けることが必要です。その中でも、人としてあるべき姿を芯に据えながら、同じ願いと希望を持った一人でも多くの青年たちと心を一つにし、我々の運動を展開してまいります。